Trip Log

長野・黒曜石の里と地元感あふれる温泉へ

今回は家族で愛知・名古屋から長野へ日帰りドライブに出かけ、太古のロマンに触れられる「黒曜石体験ミュージアム」と、地元の人に愛される温泉「河童の湯」を巡ってきました。関東からも日帰り圏内、長野の避暑地ドライブにお付き合いください~。

出発とドライブルート概要

『ねぇ、黒曜石ってしってる?』

マインクラフトで知ったという息子が意気揚々と聞いてくる。

聞いたことはあるような…でもどんな石?
この日は息子発信で調べてみることに。

なるほど、火山の噴火によって噴出したマグマが急冷されることで出来上がるガラス質の岩石とな。

しかも古来から加工されて刃物として利用されてきたと。

そして長野県に黒曜石体験ミュージアムなるものがあるではないか!
これは行ってみよう!

ということで行ってまいりました。せっかくなので周辺のスポットも巡ってきましたので順にご紹介します!

  • 黒曜の水
  • 星くずの里たかやま黒曜石体験ミュージアム
  • 星くそ館
  • 森の音楽家
  • 河童の湯

黒曜の水|超軟水の名水

最初の立ち寄りは名水として知られる『黒曜の水』

道路脇の小さな湧水スポットですが、透明度の高い水がコンコンと湧き出し、手を浸すとひんやり心地よい。口に含むと、驚くほどまろやかで雑味がなく、「これぞ天然の恵み」という味わいです。

消しゴムマジックで人を消してますので、少し違和感があるのはご容赦を…

訪れたのは7月末の非常に暑い日、湧き出る水はキンキンに冷えていてゴクゴク飲んでしまいました。

おいし!!!!!
こりゃあひっきりなしに人が水を汲みに来るというのもうなずけます。

訪れたときはでっかいボトルに何本も汲んでいく方、大量の空のワインボトルに汲んでいく方(栓はどうするんだろうか)がいらっしゃいました。

この黒曜の水の特徴は硬度17という、超軟水であること。日本の水道水の平均値が50~60と言われています。

その硬度の低さからご飯がおいしく炊けたり、だしがよく出たりするので、料理にも向いているそうです。

とても気持ちが良いスポットでした!

星くずの里たかやま黒曜石体験ミュージアム

黒曜の水から車で数分。山間の静かな集落に「星くずの里たかやま黒曜石体験ミュージアム」があります。
館内に入ると、数千年も前から人々に使われてきた黒曜石の展示がずらり。

黒曜石が利用されてきた歴史と方法について思ったよりも詳しく展示がされています。
旧石器時代から加工して使っていたそうですよ!

『縄文人が発見できなかった黒曜石』がじわる。笑

そして体験ミュージアムと銘打っているだけあって、体験メニューが豊富に用意されています。

我が家はで弓矢づくり黒曜石アクセサリーづくりに挑戦しました。弓矢づくりでは、ガイドさんの説明を受けながら黒曜石を割っていきます。安全のため、軍手と保護メガネ着用です!

『思ったより硬い!!』『手が痛くなってきた!』なんて言いながら割り進めていきます。

最後はガイドさんから『ちゃんときれいな矢じりになりましたね!』なんてお褒めの(?)言葉をいただき、大満足で終えました。

歴史を学びながら手を動かす時間は、単なる観光スポット巡りとはまた違う満足感を与えてくれました。

星くそ館|ハイキングで目指す縄文時代からのタイムカプセル

黒曜石ミュージアムで入山手続きをして向かったのは、なんともインパクトのある名前の「星くそ館」

ここは縄文時代の黒曜石採掘跡を保存した施設で、かつての人々の暮らしや道具作りの痕跡をそのまま感じられる“タイムカプセル”のような場所です。

入山口からは子供の足で約40分のハイキングコース。道中は木漏れ日が差し込み、野鳥のさえずりや山野草の彩りに癒されます。標高が上がるにつれ空気はひんやりとして真夏でしたが涼しくとても気持ちいハイキングコースでした。

自然観察を楽しみながら歩くと、意外とあっという間に目的地へたどり着きました。

木々の間に現れた小さな建物が「星くそ館」。この中には数千年前の採掘跡が保存されており、縄文人がここで黒曜石を採掘して、道具を作っていた様子を想像すると、まるで時間旅行をしているようなふしぎな感覚に包まれます。

中は20分に1回プロジェクションマッピングでの展示もあり、子供にもわかりやすい内容になっていました。

はじめは徒歩で30~40分と聞いてひるんでいましたが、受付の方が「お子さんが疲れて歩けなくなったら、車で迎えに行くので電話してください」と仰っていただけて、安心して歩くことができました。

5歳以上であれば歩ききれるのではないかと思います!

森の音楽家|スタジオレストランでほっと一息

片道40分のハイキングですっかりおなかはペコペコです。

周辺のレストランを調べると、これまた変わった名前のレストランを発見、その名も『森の音楽家』
早速クルマを走らせました。

10分ほど走るとペンション街(?)にあるオシャレなレストランに到着。
1階は音楽スタジオのようで、2階へ上がります。
するとそこにはライブスペースを備えた素敵な雰囲気の空間が広がっているじゃないですか!

ワクワクしながらメニューを見ていると、おすすめはドリアで、世界一おいしいとのこと!

妻がドリアを頼んだので僕はサーロインステーキに決定。
子供たちはハンバーグステーキにしました。

結果、どれも大正解でした。
特にサーロインステーキは1500円でこのサイズ!?と思うほどのビッグサイズ!
噛むほどに肉のうま味が出てくる食べ応えのあるステーキに大満足でした。

河童の湯|旅の締めくくりは温泉で

たっぷり遊んでお腹もいっぱい。旅のさいごに訪れたのは、地元の人にも愛される日帰り温泉「河童の湯」です。なぜ河童?と思いましたが、「河童の湯」がある湯川地区に昔から伝わる言い伝えが由来だそう。(湯川に伝わる河童の言い伝え)

とても懐かしい雰囲気が漂う温泉施設で、スーパー銭湯には無い情緒があります。

河童の湯までの道は少しわかりづらく、最後は細い道です。看板を頼りに進んでください。

河童の湯入口(Googleストリートビューより)

この駐車場の奥が河童の湯になっていますが、車がすれ違える幅はありませんので、注意が必要です。
看板にも書いてある通り、満車時は隣の構造改善センターの駐車場も利用可能ですよ!

入浴料は大人が600円、高齢者・子供が300円です。少し前までは大人が400円で、さらに茅野市民は割引がありましたが、市民も市民以外も一律料金になったようです。値上げはされましたが、それでも十分に安く満足度は高かったですよ。

さて気になるお風呂ですが、内湯は広々としています。目の前はガラス張りで露天風呂を見通せるようになっていて、非常に気持ちがいいです。露天風呂の方もさわやかな風が通って最高!

泉質のことはよくわかりませんが、アルカリ性単純泉(低張性高温泉)とのこと。
変な刺激もにおいもなく、やわらかいお湯でした。湯温は少し高めかな?お風呂上りもぽっかぽかでみなさん休憩所の扇風機で涼んでいました。

またその休憩所がなんともいえない懐かしい感じで、個人的にはかなりぐっと来ました!
例えるなら、田舎の親戚の家。
窓の向こうに神社を望む休憩所で、地元の方が談笑しているのがとても印象的でした。

休憩所(公式HPより)

お風呂上りには家族みんなでジュースをプシュッと。自然と笑顔がこぼれます。
こうして、黒曜石の歴史と自然に触れた長野日帰り旅は、あたたかな湯とともに穏やかに幕を閉じました。

まとめ

今回は「自然と人のつながり」を感じるドライブ旅を意識して行き先を決めてみました。

黒曜石を削って形にする体験、森を歩いて星くそ館へ向かう道のり、そして最後に浸かった温泉——。どれも派手さはないけれど、心に残る旅になりました。

子供とのドライブだと、どうしてもテーマパークや公園に偏りがちだけど、たまにはこんな家族で自然に触れるドライブ旅もいいな。そんなふうに思える穏やかな休日になりました。

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